付属のDAWスクリプトを使用してAbleton LiveでMPK Mini IVをセットアップする方法に関するこのガイドへようこそ - :これらの手順はAbleton Live / Live Lite 12以降に適用されます。 


目次


1. ファームウェアのアップデート

MPK mini mk4 を設定する前に、ファームウェア・バージョンが v1.38 以降であることを確認してください。


2. Ableton DAWプリセットのロード

  1. MPK mini mk4をコンピューターに接続します。

  2. MPKのPLUGIN/DAWボタンを押して、DAWプリセットをロードします。

  3. 画面がDAWプリセット・ビューに切り替わることを確認します。


3. Ableton Liveでのセットアップ

  1. Ableton Live を起動します。

  2. 環境設定 > Link/Tempo/MIDI を開きます。

  3.  コントロールサーフェスのドロップダウン・メニューで MPK mini IV を選択します。

  4. 利用可能な入力ドロップダウン・メニューをクリックし、「MPK mini IV (Port 2)」を選択します。

  5. 利用可能な出力ドロップダウン・メニューをクリックし、「MPK mini IV (Port 2)」を選択します。

  6. 以下の画像のように、ほとんどの MIDI ポート設定が自動的に選択されます:

  7. ポート3ポート4入力ポート > トラック を手動でオフにする必要があります。

    :これにより、MPK mini IVがStudio Instrument Collectionプラグインで正常に動作するようになります。

  8. 問題が発生した場合は、設定が以下のデフォルトのままになっていることを確認してください:

    入力ポート:
    MPK mini IV - トラック (有効)
    MPK mini IV (Port 2) - トラック (有効)
    出力ポート:
    MPK mini IV (Port 2) - 同期 (有効)

    :MPK mini IVではMPEを有効にしないでください。

  9. 環境設定ウィンドウを閉じてください。これでMPK mini IVをAbleton Liveで使用できるようになります。


4. Ableton LiveでMPK mini IVのテンポをコントロール

Ableton Live を使用して MPK mini IV のテンポ、特にアルペジエーターのテンポをコントロールするには、以下の手順に従ってください。

  1. SHIFT キーを押しながら ARP キーを押して、アルペジエーター設定メニューを開きます。
  2. エンコーダーを使ってクロック設定までスクロールし、EXT に設定します。
  3. クロックを EXTERNAL に設定すると、アルペジエーターは Ableton Live で再生が行われているときのみ機能し、Ableton Live のテンポに同期します。


5. コントロールマップ

ここでは、Ableton Live を使用する際の MPK mini IV の互換コントロールの機能について概説します。



  1. キーボード、ピッチホイール、モジュレーションホイール、サステイン入力:これらの基本的なパフォーマンス・コントロールは、Ableton Live でバーチャル・インストゥルメントをコントロールおよび演奏するために使用されます。これらのコントロールはMIDIポート1からデータを送信し、追加のコントロール・スクリプトの一部ではありません。
  2. ディスプレイ:MPK® mini IV のディスプレイは、演奏中に即座に視覚的なフィードバックを提供し、接続されたAbleton Liveソフトウェアからの情報を表示します。また、このディスプレイは、ハードウェア・ユーザーガイドに記載されているように、アルペジエーター・パラメータやグローバル機能など、MPK® mini IVのさまざまなハードウェア設定を編集するためにも使用できます。
  3. SHIFT:このボタンは、MPK® mini IVをAbleton Liveで使用する際に二次機能にアクセスするために使用します。このボタンを押したまま、別のボタンまたはパッドを押すと、二次機能にアクセスできます。
  4. エンコーダー:このノブを回してシーンを選択します。また、現在の範囲を超えてスクロールすると、4x4マトリクスのフォーカスが上下に移動します。

    エンコーダーを押すと、選択したシーンが起動します。

    SHIFTキーを押しながらエンコーダーを回すと、デバイスコントロール・モードで異なるデバイス間を移動できます。

    SHIFTキーを押しながらエンコーダーを押すと、ノブのデバイスコントロール・モードとミキサー・モードが切り替わります。

  5. -/+:これらのボタンを押すと、前のトラックまたは次のトラックに移動します。また、現在の4x4マトリックスのフォーカスが現在の境界を越えてスクロールすると、左右に移動します。

    SHIFTキーを押しながらこのボタンを押すと、デバイスコントロール・モードまたはミキサー・モードで前のノブ・バンクまたは次のノブ・バンクに移動します。

  6. TAP TEMPO:Ableton Live でBPM (1分間の拍数) を変更するには、このボタンを希望のテンポで3回押します。

    METRONOME: SHIFT キーを押しながらこのボタンを押すと、Ableton Live でメトロノームのオン/オフを切り替えます。

  7. BANK A/B: このボタンを押すと、パッドのBANK ABANK B が切り替わります。各パッドモードでのこの機能の詳細については、次の「パッド・モード」セクションを参照してください。
  8. パッド:これらのドラムパッドは3つの異なるモードで使用できます。SHIFT キーを押しながら以下のパッドを押すことでアクセスできます。

    Pad 4 (NOTES): ドラムラック・モード
    Pad 3 (CC#): Recアーム/クリップ停止モード
    Pad 2 (PROG CHNG): クリップローンチ・モード
    SHIFT キーを押しながらPAD 1を押すと、再生中のすべてのクリップが停止します。

  9. ノブ:これらのエンドレス・ノブは2つの異なる機能に使用できます。SHIFTキーを押しながらエンコーダーを押すことで、これらの機能を切り替えることができます。

    デバイスコントロール・モード

    ミキサー・モード


  10. UNDO:このボタンを押すと、Ableton Live で最後に行った操作を取り消します。
    REDO:SHIFTキーを押しながらこのボタンを押すと、Ableton Live で最後に取り消した操作をやり直します。
  11. LOOP:このボタンを押すと、Ableton Live でループ再生のオン/オフを切り替えます。
  12. Stop/Play:このボタンを押すと、Ableton Live で再生を停止または開始します。
    Continue:SHIFTキーを押しながらこのボタンを押すと、Ableton Live の現在の再生ヘッド位置から再生を開始します。
  13. Record: このボタンを押すと、Ableton Live でアレンジメントの録音が有効になります。
    Quantize: SHIFTキーを押しながらこのボタンを押すと、Ableton Live でクオンタイズのオン/オフを切り替えます。これにより、演奏したノートが現在のタイム・ディビジョンに従って録音グリッドにスナップされます。
  14. Overdub:このボタンを押すと、Ableton Live で MIDI オーバーダブ録音が有効になります。
    Automation:SHIFTキーを押しながらこのボタンを押すと、Ableton Live でオートメーション録音のオン/オフを切り替えます。


6. パッドモード

MPK® mini IV パッドは、Ableton Live で3つの異なるモードで使用できます。各モードにアクセスするには、SHIFT キーを押しながら以下のキーを押します:


  • PAD 4 (NOTES): ドラムラック・モード

    このモードでは、MPK® mini IV パッドは Ableton Live の 4x4 ドラムラックに自動的にマッピングされます。パッドを押すと、各サンプルが再生されます。

    MPK® mini IV の BANK A/B ボタンを押すと、ドラムラック内の追加のサンプルにアクセスできます。

  • PAD 3 (CC#): Rec アーム/クリップ停止モード

    このモードでは、MPK® mini IV パッドでトラックの録音アームとクリップ停止をコントロールできます。

    下段の4つのパッドは、最初の4つのトラックの録音アーム機能(右図の赤枠部分)に対応しています。パッドを押すと、選択したトラックの録音アーム/録音解除ができます。パッドを同時に押し続けると、複数のトラックを一度に録音アームにすることができます。

    上段の4つのパッドは、最初の4つのトラックのクリップ停止機能(右図の青枠部分)に対応しています。これらのパッドのいずれかを押すと、選択したトラックで再生中のクリップが停止します。

    プロジェクトに4つ以上のトラックがある場合は、-/+ボタンを使用して4x4マトリックスビューを左右に移動し、トラックを詳細にコントロールできます。

  • PAD 2 (PROG CHNG): クリップローンチ・モード

    このモードでは、MPK® mini IVのパッドは、現在の4x4マトリックス・ビューのフォーカスに対するクリップ・ランチャーとして機能します。パッドBANK Aはマトリックス・グリッドの上部2x4クリップ・グループを、BANK B は下部2x4クリップ・グループをコントロールします。MPK® mini IVのBANK A/Bボタンを押すとバンクが切り替わります。パッドを押すと、選択したクリップがローンチされます。

    また、エンコーダーを回すことで現在の4x4マトリックス・フォーカスを上下に移動したり、-/+ボタンを押すことで左右に移動したりすることもできます。



7. ノブモードとミキサーコントロール

MPK® mini IVノブは、Ableton Liveでデバイスコントロール・モードとミキサー・モードの2つのモードで使用できます。SHIFTキーを押しながらエンコーダーを押すことで、各モードを切り替えることができます。


デバイスコントロール・モード:

このモードでは、ノブは現在選択されているトラックのデバイスコントロールにマッピングされます。各ノブを回すと、対応するパラメータを調整できます。


SHIFTキーを押しながらエンコーダーを回すと、デバイスチェーン内のパラメータバンクが切り替わり、次のデバイスとそれに関連付けられた8つのパラメータが選択されます。



SHIFT キーを押しながら -/+ ボタンを押すと、選択したデバイスの前のまたは次のパラメーター・バンクに移動します。

 


ミキサー・モード:

このモードでは、ノブは選択したトラックのミキサー・コントロールにマッピングされます。各ノブを回すと、選択したコントロールを調整できます。




-/+ボタンを押すと、前のトラックまたは次のトラックを選択できます。ノブは、選択したトラックのミキサー・モード・コントロールの最初のバンクに自動的にマッピングされます。


SHIFTキーを押しながら-/+ボタンを押すと、選択したトラックの前または次のコントロール・バンクに移動します。


8. トラブルシューティング

Ableton Live コントロール・スクリプトの使用中に問題が発生した場合は、以下の手順をお試しください。


MPK® mini IV で DAW コントロールモードが有効になっていることを確認してくださいMPK® mini IV  PLUGIN/DAW ボタンを押して赤く点灯させ、DAW モードが有効になっていることを確認してください。

macOS をお使いの場合は、Audio MIDI 設定から MIDI デバイスを削除し、再度接続してください:

  1. Ableton Live が開いている場合は閉じてください。
  2. MPK® mini IV をコンピューターから取り外してください。
  3. macOS コンピューターで、アプリケーション > ユーティリティ > Audio MIDI 設定 と選択して開きます。
  4. ウィンドウ > MIDI スタジオを表示 を選択するか、⌘ (Cmd) + 2 を押して、MIDI スタジオタブに入ります。

  5. デバイスの一覧で MPK® mini IV を見つけて、それを選択してキーボードの Backspace キーを押すか、MIDI スタジオ ウィンドウの - アイコンをクリックして削除します。

  6. MPK® mini IV を再接続し、Ableton Live を再度開きます。